私が青春時代力を注いだものの一つとして、ガンプラが挙げられる。
ガンプラとは、まさかご存知ではあるだろうが、機動戦士ガンダムのプラモデルのことである。
高校受験の際、お前の成績が上がらないのはプラモの作りすぎだと親に叱咤され、禁止令が出たのは記憶に鮮明に焼き付いてる。
あの目はマジだった。怖かった。
無事に高校に入学してからは禁止令も解除となり、自由にプラモを作る日々が続いた。
とはいえ、高校の2年にもなると将来について考え始めるわけで、大学の受験をする時期を境に、なぜだかは知らないがその熱は徐々に冷めていった。
そして社会人になった今、部屋の掃除をしていると昔使っていた道具がわんさか出てくるではないか。
ニッパーにヤスリ、筆に万年塗料皿。
ガンダムマーカーに大量の塗料たち。
出てくるわ出てくるわ。
せっかくだからもう一度くらいプラモを作ってみてもいいと思ったし、押し付けにならなければ彼女と一緒に作ってみてもいいと思った。
彼女は美術的なセンスがあるし、以外とこういう作業が好きかもしれない。
言い訳は沢山ある。
せっかく道具があるんだから作らないと損ではないか。
梅雨で外に出れないのだから、たまにはこういう男っぽい趣味に手を出してみるのも新鮮ではないか。
そして後者の言い訳を胸に、彼女をガンプラの道へと誘うのであった。
目指すはヨドバシカメラ。
どうやら彼女はユニコーンガンダムとフリーダムガンダム、ストライクガンダムに目をつけたらしい。
いいセンス!!ぴったりと趣味が合うじゃないか!!